コラム;人との関わりで見つけたもの
弟の行動がきっかけで
私には1つ年の離れた弟がいます。離れて暮らしており、連絡を取り合うことがほぼありません。
ですが私にもよく分からない、弟に対する信頼が存在しているのです。
その信頼は「どこからきているのか」と考えた時、思い当たる出来事があります。
それは、私が高校生の時の出来事です。私と弟は同じ高校に在籍していました。
弟が入学した時には、すでに私は休学して、ひきこもりデビューしていました。
ある日の昼、私が部屋でひきこもっていると、弟から突然電話がかかりました。用件は、「体操服を忘れたから持って来て」というのです。休学している学校に、体操服を持って行き、弟に渡しました。
この一見、配慮の欠片も無い様な行為が、当時の私にはとても心地良いものでした。
ひきこもる以前と変わりなく扱ってくれたことです。
何気ない弟の配慮の積み重ねが、私の中の信頼を深めていったと思います。
自分が、誰かに影響を与えている可能性を考えながら、人と関わっていると、面白いと感じています。
人との関わりの中で、辛さだけでなく、楽しさも感じていきたいです。 HK