NPO法人フリースクール
阿波 風月庵 -ふうげつあん-

自分も楽に =周りも楽に….. 頑張り過ぎるも、困り者

無理していることが、解らない

意思が強い人は、「やりぬくことが絶対」と、信じています。条件や環境が厳しくとも、決めたことは、意志を強く持ち、やりぬくのが当たり前と、普通に思いこんでいます。

自分にやる気が出ず、自分の体調がすぐれなくても、そんな言い訳は許される筈もなく、自分を叱咤激励し、無理に無理を重ねてでも、やりきろうとします。

「無理して出来る」は、出来るのではなくて、無理をしているのだと考える様になれた私は、正直に「無理です」と、勇気を持って伝えする工夫をします。 無理をしていることを伝えておかないと、そのことが普通に気軽に出来ると誤解されたままで、次に、無茶なことを頼んでこられて、びっくりすることになるのです。 それでも昔の私は、誰でも、無理をして取り組んでいると思いこんでいました。

無理をしないことは悪いこと、人に迷惑をかけていることになると思い込んでいました。相手にも誰にも相談せずに、自分の中だけで先々と考え、そういうものと決めつけていました。実にひきこもり的です。

でも、最近よく観ていると、手抜きをしている人を沢山発見します。 いい加減にやっている場面も見かける様になってきました。

無理をして、頑張って挑戦していた頃は、自分の周りの手抜きをしている人や、その場しのぎの仕事をしている場面を、見ることがなく、知らなかったのです。最近は、誰かが無理していると気付くと、その無理している様子が気になります。ゆっくりと眺めていますと、本人よりも、周りの人が戸惑っていて、変に気遣っている様子が見えます。

集団の職場では、周りとの兼ね合い、適度な距離を保ちつつ、他の人と歩調を合わして仕事を進めることが求められています。 仕事を頼まれると、懸命にやるあまりに、周りが休憩してもおかまいなしで、一人黙々と頑張っている人がいます。その人の横で休むのは気がひけて、周りが気遣っていますが、ご本人は知らないのです。

無理をしている人は、周りが見えていない可能性が高いのです。自分は、周りのことも考えて行動しているつもりですから、二重に落ち込んで、さらに頑張らねばとなっていきます。    要注意です。

自分も、周りも楽に生きましょうよ!