NPO法人フリースクール
阿波 風月庵 -ふうげつあん-

絵本って、怪人だ!

毎水曜日8:15~8:25の10分間、地元川内北小学校1~3年生に、私は絵本の読み聞かせに行っています。

そのグループ「ぴのきお」のお母さん達が、風月庵の絵本クラスに参加して下さっています。いつも2~3冊の絵本を持って来てくださり、順番に読んでいただいています。内容は青年向け(子供向けではない)を選んで下さっています。

私達へのメッセージとしてふさわしい内容で、心動かされることもあります。「このお母さんが選ぶのは、これか!なるほど。」と、感心させられる程に、各自違う雰囲気の絵本なのです。絵本は持ち運びができる美術館ともいえます。

日本の・西洋の・アジアの昔話、泥棒の話、落語、心の世界、夢の世界、ひとりの世界観、多彩な表現に、絵本の中で僕らは様々な世界に出会っていきます。

一冊一冊の絵本は、複雑な心の世界を違う角度から見せてくれて、違った世界に出会うことができます。絵本は、言葉のない本、世界共通言語(絵画・イラスト・写真)で楽しめる本です。僕らは発見します。その絵本の世界で遊び、楽しむことを。絵本に引き込まれます。

1冊を選び、その絵の雰囲気から感じる世界観を、気持ちに含んで、読み手が読んでみる。その読み手と絵本の世界が広がります。同じ絵本を違う人が読んでみる。世界が違って見えるのです。

当然、人の気持ちが違うように、読む人が違うと違って表現され、聞く人の印象も各々違うので、様々に楽しめるのです。

それが一人ひとりの個性として味わえます。絵本は、読み手で変身する怪人なのです。

そんな不思議な世界を案内したいのです。  かぜ