NPO法人フリースクール
阿波 風月庵 -ふうげつあん-

支援ネットワーク作り

フリースクール阿波風月庵を、法人化することは日本一周をしながら考えていました。2005年には、NPO法人として、公益事業を積極的に行っていきました。

第一弾は、徳島県委託事業「働けない若者を考えるシンポジウム」を開催しました。それがきっかけで、三好保健所と、美波町社会福祉協議会との出会いがあり、連携した活動を続けてきました。

三好保健所では、ひきこもり相談をお引き受けしながら、ひきこもり青年の居場所作り「すり~ぴぃ」を展開しました。美波町社会福祉協議会では、定期的に支援学習会(相談含む)を開催してきました。

これは主に文部科学省の受託事業として、内閣府の提言する「支援ネットワーク作り」を見据えての居場所作り事業でした。今は、「みよしサポート協会・ぴあぞら」が事業を引き継いでくださり、風月庵と同様の相談・訪問・居場所・生活就労支援と、今では風月庵以上に、幅広く活動をされています。

さらに注目したい点は、地域の福祉・医療・保健・教育・行政・民間等の10団体以上と協力関係を持ち、支援に関する協力会議・事例検討会を定期的に開催し、積極的に、三好保健所管内の地域連携を図っておられるところです。

市町村単位で、支援ネットワーク作り事業を

このような支援ネットワークが市町村単位で出来ることを願い、10年前に県内数箇所で、ひきこもりの支援ネットワーク作り事業を、呼びかけました。現在、実践されておられるのは三好保健所管内だけであるらしく、私たちの力不足と、とても残念に思っています。

徳島県精神保健福祉センターでは訪問支援の実施を推奨される「ひきこもりサポーター養成講座」を既に開催されていましたが、2022年は9月28日開催でした。ひきこもり支援に関して、訪問活動はなくてはならないステップであります。

今後、積極的に各市町村で訪問支援活動に取り組んでいただき、支援ネットワーク作りが有効に働き、さらなる地域連携が発展することを願っています。     かぜ