NPO法人フリースクール
阿波 風月庵 -ふうげつあん-

なんで(何故)、邪魔する!

自分の思う順番でことが運ばない時、我々は、イラッとします。そして、相手に、周りに、自分に、怒りをぶつけてしまいます。

自分が事務作業で、パソコンに文章を作成していて、思いの外、運びが良く、後少しで終わりが見えかけた時、家族が「食事が出来たよ」と、声をかけにやって来ます。

そこで、私はイラッとしてしまいます。

作業に集中している姿を見て察してよ!気持ちよく進めているこの作業の邪魔を、しないで欲しいのです。

でも、そこは気持ちを抑えて、とりあえず「わかった!」と、答えます。

以前訪問していたひきこもり青年(30歳程)が、食事が終わり、自分の食器を、洗い場に持っていこうとして立ち上がり運び出すと、シンク前で母親が別の洗い物をしています。

彼は、ブルブルと震え出すと同時に、持っていた食器の手を離しました。大きな音とともに、叫んだのです。「なんで(何故)、邪魔する!」と。

私は彼程の行動は取らないまでも、気持ちはよくわかるのです。「自分の思う順番でことが運ばない」ことが許せないのです。

こんな気持ちの小さな動きなら、多くの人にもあるのでしょう。

気持ちよく運転して交差点に入ろうとした直 前に、信号が変わった時も、「なんだ、この信号、もうちょっと待てよ!」と、信号を怒鳴りつけたりしませんか?

その感情を自分では抑えきれずに、他者や周りにぶつけてしまいます。後で、自分で自分が情けなくなります。

こんな嫌な気持ちを持つなら、人と関わりたくないと、我々のマイナス感情はこうして日々積み上げられていくのです。   かぜ

これは、風月庵見解です。そういう見方も出来るのか!と、ご参考にまで。