NPO法人フリースクール
阿波 風月庵 -ふうげつあん-

体験談;「今は違う」と言えない 寂しさ と 悔しさ

この前、大学に行ってきました。

大学周辺や若い人が集まる処には、あまり近寄りたくないのです。知り合いに会うかもしれないから。

もし偶然会ってしまったらと思うと、それだけで、心乱されます。たとえ知り合いに会わなかったとしても、私は覚えてなくても、相手は覚えているかもしれないからです。

進級せずにいる私を知っているかも? そう思うと、気持ちがすくんでしまいます。周りからの視線が怖いのです。周りの視線を怖がっている時に、偶然にも目が合うとゾクッとします。

何故か、道幅が広い所も歩きにくいのです。人が沢山いる所では、自分が歩く、一歩先だけを見つめ、避けて歩く様にしています。そんな意を決してまで、大学に行ったのは、休学願いを出すためでした。

とりあえず、朝10時には大学に行きました。それでも、考えと行動がチグハグに思えて、戸惑い、手続きがうまく進まず、終わったのはもう夕方5時近くでした。

直ぐに、アパートに帰りました。その晩は、どこにも行きたくなかったです。夜は自宅にいましたが、ほとんど眠ることは出来ませんでした。横になっても1~2時間ぐらいで起きて、ゲームをしていました。

夜眠れないと、嫌な事を思い出します。 教授の「大学をやめては?」の言葉 / 部活で、皆と喋れなかったこと / 実際、授業中は、本当につらかった。留年後、同期生と会う度に、何度も複雑な思いがこみ上げてきます。

「私だけが、どうしてこんなに苦しんでいるのだろう?」と思うばかりです。全部、過去のことにしてしまいたいのに。でも、「今は違う」と言えない寂しさがあり、悔しさもあるのです。        SN

注;この話しは、プライバシーを守る観点から、いくつかの事例を合わせ、一般化した内容です。