世界を広げる第一歩
好きなことをきっかけに
まず、「ゲームだけ」しかしていない状態を肯定している訳ではないことを念頭に置いて読んでいただけると幸いです。
私は昔からゲームが好きで、いまでもよくやっています。ただ、ひきこもりになって暫くは、それを後ろめたく感じていました。
「ゲーム=悪」のような構図を刷り込まれていたからだと考えています。
就職する時も、履歴書の趣味の欄にゲームとは書けませんでした。誰かに、言われたから書かなかったのではなく、みんなに「ダメだ」と言われる気がしたから書けなかったのです。
また「ゲームをやるからひきこもりになる」といった、飛躍した考えを目にすることも、多い気がします。
少し調べれば、「ゲームをやるからひきこもりになる」なんてことは無いと、はっきり否定しているお医者さんが沢山いらっしゃることが分かります。
手をつけやすいものが、ゲームだった
それに、小さい頃~学生時代を振り返る時、周りの人に比べ、ゲームをやり始めるのは、遅かったです。
やっている時間は多かったと自分でも思いますが、見聞きした限りでは、私よりもっと夢中になっている人は、沢山いました。
私より長時間やっていた人が、就職し、結婚し、子どももいて、家庭を持っています。
ゲームを好きな自分と今の状況について、色々思うところがあり、本やインターネットで調べました。
その結果、ひきこもりだからこそゲームに魅力を感じるという考えに至りました。
学習をしていく内に、ひきこもりの特性を持っている人にとって、手をつけやすいものが、ゲームだった様に思えてきたのです。
ゲームだけをしていては、「ひきこもり」は改善されないでしょう。私自身もそう思います。 ただ、興味を持つ対象があり、それを楽しめることは、良いことだと思います。
楽しさを共有できる場を作り、世界を広げる
好きなことすらできない状態より、好きなことならできる状態の方が、はるかに健康的でいい状態だと思います。
それに、「ゲームなら好きでやれる」という状態のひきこもりの方がいたとします。そこでゲームをすることが良いか悪いかを論じるのはナンセンスだと感じます。
これはゲームに限った話ではないですが、楽しめることがあるなら、その楽しさを共有できる場を作り、世界を広げる方向に考える方が有意義ではないでしょうか。 HS