石にころぶ
風月庵に来る若者は、免許は持っているのだが、車にも原付にも乗れない(乗らない)若者が多いのです。
自分が欲しかったのではなく、親に言われて仕方なく取得したからの理由が多いのです。車にも、原付にも乗らなくても、真面目に更新はしていて、全員ゴールドカードです。
理由は様々ですが、
「働いていないから。」「車を持たしてくれないから。」「もっといいお金の使い方をしたい。」「あんな一歩間違えば人を殺す道具に加担したくない。」等々
原付(自転車)においてはさらに面白い、
「ぶつかったら、こっちが死ぬでしょ。」「だって、停まったらこけるから。」「石ころに当たったら転ぶでしょ。」等々
どれも、乗れない、乗りたくないからこそひねり出してきた理屈のようです。自分が想像した事故・トラブルが、直ぐにも現実になるかのように説明してくれます。
そんな彼達と、ゆっくりと運転の簡単さと、面白さ、楽しさを伝えていく練習を始めます。乗れると、車にばかりなる若者。活動で必要な時には運転するが、実家での生活が始まると自転車生活に戻った者。
とにかく、やってみながら考えようよ!
やる前から「乗らない!」と、決めてしまうのは、人生もったいないから。 かぜ