もっと、攻撃して!
暴言・暴力が出てきます。
不登校・ひきこもりの脱出の第一歩は、攻撃性に現れてきます。
今まで言葉のなかった子が、命令口調で喋り始めます。
テレビに向かい「北朝鮮にミサイルを撃て!」と、本気か冗談か分からないことを、言葉にします。
不機嫌な態度が増えます。
果てには、物を壊す、暴れだす。
親に向かって暴言・暴力が出てきます。
特に母親からすると、どうなるの?と心配で仕方なくなる程なのです。
しかし、あらゆる攻撃は「生きる力」の表れでもありますから。
この「生きる力」がわいて来なければ、動き出すことは、難しいとも言えます。
親の言ういい子の生き方をしていた青虫が、さなぎという「ひきこもる」ことで、自己を省み、他者への攻撃を得ることで、やがて、「生きる力」にあふれた蝶は、青空に向かい羽ばたいていくのです。
「生きる力」を蓄えられる家庭という温床と、安心して攻撃できる相手を得て、攻撃をすることで、自分を守り、結果的に他者を守る「生きる力」を身に付けていくのです。
やっと、動き始めている
おとなしくて、覇気のない若者が、いつしか、親御さんに嫌みを言い、反抗的な態度へとエスカレートしていきます。
後から[やっと、動き始めている]と思うと、心がジンワリと温かくなります。 かぜ