NPO法人フリースクール
阿波 風月庵 -ふうげつあん-

何もせず、任せる

よく話されることに「親がかわれば、子もかわる」「子をかえようとせず、まず親から」等と言われます。

ご家族(親)は、考えられる手助け・援助はし尽くしていると思い込んでおられますから、これ以上何かをするといわれても・・・?

「これ以上親の生活を犠牲にしてまで、子供の為にする必要があるのですか?」と、疑問も投げ掛けられました。

ただ、何年も同じ状態が続いているのなら、これまでの子供への対応は不適切であったのではないでしょうか?それなら、変化を生む新たな関わり方をする必要があると思うのです。

では、新たな関わり方とは、「何もせず、任せてみましょう」です。

親御さんが出来るだけ何もせずに、本人が何処まで出来るのか、今何が出来ないのか?  お互いに確かめて、出来ることは任せ、今から出来る経験を少しずつ増やしていただくことを提案しているのです。

ある多忙なお母さんは、あえて調理をせず、材料の買い溜めをせず、冷蔵庫や台所から食品・食材を無くしました。

勇気が要ります。  その後色々あって、ある時から息子さんが食事を作って下さる様になり、お母さんは、心から「ありがとう」と言えたそうです。

子供の可能性を信じて「しないこと」を始めてみませんか?     かぜ