NPO法人フリースクール
阿波 風月庵 -ふうげつあん-

「自立支援」という立場

ご本人に決めてもらうことから始めます

「自立支援」とは、ご本人の可能性を引き出し、自覚していただく為に、体験と実感を持ち、自分で決めて進んでいくことを、応援する関わり方です。

まずは、何事もご本人に決めてもらうことから始めます。

自分で決める体験を身近なところから計画し、一緒に実践することで、ご本人から周りと相談しながら進めるやり方を、身につけてもらうことを目指します。

具体的な指図や、教えることは一切せず、ご本人のやり方で一緒に進めていき、困った点、違った結果を見つけたら、次のやり方も本人に見直してもらい、ご本人が、どういう風に物事を捉えて、進んでいかれるのかを、共有体験することで考えていきます。

ご本人の価値基準を、尊重する

間違い、失敗することも経て、話し合いを重ねながら、ご本人のやり方をご本人と同じ様な視点で見つめ直し、応援していくことが「自立支援」といえます。

スタッフの考えや、視点や、進め方は全く外において、ご本人の価値基準で物事を進めていくことを、尊重するやり方です。

失敗しても、進めていく内に双方が、楽になってきたら、良好と判断しています。

経過を見守っても、双方がしんどくなり、信頼をなくしてきたと感じたのなら、方法を相談しながら、別なステップに直します。

社会の経験が一切ない若者は、不安でしかたない

生活を進める内で自然に出来るようになるには、1年2年という単位がかかります。

考えてみれば、5年~10年以上ひきこもり生活に馴染んできた若者が、社会に出て行くことは、恐怖でしかありません。

社会生活や、人間関係を想像できる人は、まだ進めやすいのですが、学校も不登校で、仕事の経験も一切ない若者では、未来は想像出来ず、不安でしかたないのです。

出発点の自分のやり方から始めて、除々に誰かと一緒に成長していき、周りに納得してもらえるやり方迄たどり着いた時、お互いが自信を実感できることでしょう。

先輩(メンター)や、仲間(メンバー)の考えや行動

経験のない若者に「自立」といっても実感が湧きませんから、誰か、モデルになる人の存在が大きく影響してきます。

少し先を行く先輩(メンター)や、仲間(メンバー)の考えや行動は、とても支えになるものです。ご本人の生き方を尊重し、共に歩むことが、「自立支援」にこだわる関わり方、見守り方といえるのではないでしょうか。           かぜ