NPO法人フリースクール
阿波 風月庵 -ふうげつあん-

ブレーキのかけ時

出来ないのは、当たり前!

1年の内で、3~4月と9月の季節は、変化の時期で、気持ちが落ち込む、死にたくなる、家出したくなる、というマイナスの動きと、ひきこもりをやめたくなる、外に出てみよう等々、プラスの動きも、色んな意味で動きがみられる季節なのです。

この時期が近づくと、良くも悪くも注目して、動き始める準備をしてもらいたいのです。

動き出す時は、それ迄にあれこれと想像していた思いが募り、動き出せば出きる、前の様に必ず出来ると想像し、不安と共に「できる!できる!」と、頭で言い聞かせています。

ところがどっこい、大概の場合が、実際にやり始めると、直ぐに失敗して落ち込むのです。やっぱり駄目だと行き止まり、「何故できないのだ!」こんな筈ではなかったのにということになります。

それはそれで、当たり前なことなのです。

長年していなかったことを再びやり始める時には、いきなりどんどんと進めたら、いきなりぽきんと、直ぐに折れることになります。

急に、心に、体に負荷をかけて自分を奮い立たそうとしても、頭で考えているようにはいかないことを実体験してみてください。

何故なら、何かを始める時には、慣らし運転の時期に、力を蓄えることが必要です。

再び動き出すときにも、必ずリハビリ段階(の時期)が必要で、挑戦する内容を、どこまでならできるのかを問いかけながら、階段を上って、進めることを忘れていけません。

なんでも、急にはできません。少しずつエンジンの回転を上げることなのです。

思っていることと現実に出来ることと、

外から見えることと自分が実際にできることには、隔たりがあるということです。

何か他のやり方を求める

そこで、やっぱり自分には駄目だと諦めるか、自分だけで進めるには限界があるのではないかと考え、自分ではわからない、何か他のやり方を求めようとするかなのです。

同じように苦しみ、抜け出した人がいるのではないかと、自分のやり方、自分のペースで、少しずつ段階を踏んで進めるやり方を、既にやっている人がいるはずだと、考えてもらいたいのです。

ご本人も、ご家族も、支援者も注意しつつ、一人だけでは判断せず、他の人(親・支援者)と話し合い、一緒に出来たところを出来たと、互いに認め合いながら進めて欲しいのです。

「疲れてるな?」と感じたら、「無理しすぎ!」

次の注意点は、

「やり始めるとやり過ぎる。」を、忘れないで~!

やり始めると、周りも自分も見えなくなり、やりすぎて、夢中になって、倒れるまで全力で走り続けている人をよく見かけます。

ゆっくりが、いいんですよ!

頑張り過ぎている自分がわからず、暫くすると、どたっと疲れに襲われ倒れてしまいます。

「疲れてるな?」と感じたら、「無理しすぎているのかな?」と、自分に問いかけてみて、少しずつブレーキをかけながら進めることを始めてみてください。       かぜ