NPO法人フリースクール
阿波 風月庵 -ふうげつあん-

不登校・ひきこもり 初期について

不登校・ひきこもり 初期で、大事なこと

まず、「不登校」は、学校に行くことを回避している状態です。「ひきこもり」とは、社会に参加することを回避している状態です。 どちらも人間関係に大きなストレスを抱え、人と関わることに大きな抵抗があります。それらの気持ちから、参加出来ない日々が、一日、二日と増えていくと長くなります。

だからといって、「投げ出さないで、立ち向かいなさい」と励ますのは間違っています。

「もう戦えない」という白旗を揚げた時

何故なら、自分なりのあらゆる方法をやり尽くして、何とかしたいと挑んできた結果が今のこの状態なのですから。「もう戦えない」という白旗を揚げた時が、「不登校・ひきこもり」の事態なのです。

いじめ・虐待・ハラスメント等がきっかけであっても、それまで自分なりに孤独に挑戦し、うまくいかなかった日々があるのです。

選んだという結果、限界を超えた結果

自ら声を上げられたか、上げられないかは別に「不登校・ひきこもり」になった時には、もう限界で「助けてくれ!」と、その現状から訴えているのです。「不登校・ひきこもり」状態を選んだというそれが結果なのです。

ところが、周りの人たちは、そういう訴えや行動を初めて見るものですから、もう少し頑張ってみようとか、様子を見ようとかと、いうことになるのでしょう。

周りは戸惑い、時間をかせごうとします。私は、言葉にならないご本人の訴えから、周りの者が、安心を確保してあげて欲しいと、思うのです。

「不登校・ひきこもり」状態とは、周りの者からすると、始まったばかりに見えますが、ご本人は、もう既に、自分独りでは耐えられない状態にあり、限界を超えた結果なのです。

事態や気持ちを受け入れる

先ずはその理解と受容(事態や気持ちを受け入れること)を考えていただきたいのです。

そこを、ご本人個人の問題として見ていると、事態の安定への変化を遅らせ、深刻化し、長期化することが予測できます。初期であればこそ、そこを丁寧に見つめて、周りから問題を温める姿勢が、求められると思います。

※ これは、風月庵見解です。そういう見方も出来るのか!と、ご参考にまで。