支援者の協力を得て、 新しい生き方に出会う
不登校・ひきこもりの状態、長期(3年以上)は、ひきこもり生活にある種の安心と安定を保持されていますから、ご本人から動き出す気持ちはあっても、実際に動き出すことは、難しいと考えてよいでしょう。
「将来どうするんだ!」と問いますと、「その時になったら考える」か、「生活保護で、独りで老衰」とか、同じような内容で答えられるのです。
ご家族の方から動き始める
ご家族との会話もほとんどなく、「子どもが何を考えているか分からない」と親御さんは、途方に暮れた気持ちで相談に来られます。
お互いに存在感を認め伝え合うところからやり直さなければ、初期・中期の様に、自分で動き出すことへの期待は出来ないと考えます。何気ない日常の会話や生活を取り戻して、気兼ねのない雰囲気が約束され、ご本人の味方になり、ご本人が出来るだろうやり方と、手順で、時間をかけゆっくりと、ご家族の方から動き始めることです。
「お互いに存在感を認め合う」というのは、お互いの存在自体に価値を認め合い、そこを信頼し合い、少しでも生活や心が豊かになることを双方で工夫・実践されることです。
我慢や無理をされていませんか?
「喜怒哀楽」が表現し合える関係、喜ぶのも、怒るのも、哀しむのも、楽しむのも、生きている証拠なのです。 実生活で、この「喜怒哀楽」を家族が素直に出せ、互いに受け入れ合えていますか? 各々に,我慢や無理をされていませんか?
先ず、ご家族全員が今までよりはゆったりと安心出来る生活や暮らしの雰囲気作りに、挑戦していただきたいのです。ご家族がご家族の育て直しを全員で始めるつもりになっていただきたいのです。
心を養う新たな土壌作り
個人の生きる力は、家族という土壌の質で、いかようにも育つというところを、見直していきませんか。
このひきこもり生活を新しい生活様式へと育て直す為に、家族の気持ちを一つにして、「心を養う新たな土壌作り」が必要だと提案している訳なのです。 かぜ
これは、風月庵見解です。そういう見方も出来るのか!と、ご参考にまで。