NPO法人フリースクール
阿波 風月庵 -ふうげつあん-

生きる気力・体力を蓄える

不登校・ひきこもりの状態になり3ヶ月までは、本人はゆっくりと休み、「生きる気力・体力」を蓄える時間と見ています。

味方になり、応援してます

家族や周りも、本人の現実的な様子(生活と心理面)とその変化を見守り、味方になり、応援してますという意思表示から始めることです。

まずは丁寧に観察する時期です。 観察した内容を整理して、ポイントを選び、記録したものを元に、信頼出来る人・団体・機関2箇所以上に相談します。

今後の方向を考える為に、生活と心理面の変化を記録して、基本的に見守ること(心配しても、注意・要求をしない)が基本です。

楽観視は出来ませんが、この時期には力を取り戻し、自分から動き出す可能性を信じてあげるべきと判断しています。

もし、動き出せば、今後再び困難なことに出会ったとしても、自分のやり方で乗り越えていかれることでしょう。

そういう意味では、まずは、本人への信頼が大事です。

この初期には、家族との信頼を徐々に取り戻し、本人が家族を「安全基地」と認識できる様になれば、本人のやり方で動き始めることを、信じて見守り、待ってあげて欲しいのです。

その意味も含めて、この初期には、本人への直接的な支援や、具体的な関わりよりも、家族(親)に、

安全・安心の環境づくりと、

安定したコミュニケーションを

維持することを目的に、記録をもっての定期相談や家族会・学習会への参加を提案しています。

3ヶ月~1年程度は、自分で何かの動きが見られ、発展していければ、見守り続けることが基本と考えています。 「ひきこもり状態」が深まる場合も含めて、安心して過ごせる環境を整え、本人の気持ちをさらに受け入れていくことをお勧めします。

1年間は、本人の力を信じて、背中を後押ししながら、家族の中での安全・安心感を保障していくことに、家族皆で、専念していただくことを願っています。       かぜ