NPO法人フリースクール
阿波 風月庵 -ふうげつあん-

目標はダメ! 後押しに徹する

目標を持たせては、いけません

「経験した後から言葉にする」を、とても大切にしています。

「後押し」ということです。

目標を持たせて、一緒に努力し、達成感を共有するというやり方は、「ひきこもり」系の人間には適していません。

どちらかというと、拒否反応が出ます。反発し、さらに閉じこもります。

後から出来た分だけ評価する

「目標」「努力」「頑張れ」は大嫌いです。

どれだけ、その言葉に苦しめられ、裏切られてきたことでしょう。

先には言わずに、記憶しておき、何も言わずに、ただ見守ることが肝心です。

そして、出来た時に、後から出来た分だけ評価することです。

この「後から」という点が肝心です。

思い通りの結果等出るはずがない

「そんなこと、誰でも当たり前にできることでしょ」と、本人はごまかすかもしれません。

私は、そう思うからと、はっきり言ってあげてください。

先に目標や目的を設定されると、先々考えすぎ、プレッシャーに押しつぶされ、やる気もなくなり、足がすくんでしまいます。

本当に考えすぎて、緊張して、できなかったり、失敗するのです。

自分の思い通りの結果等出るはずがないと、する前から自分を苦しめ始めるからです。

自分で決め、自分のやり方と自分のペースでやってみて、自分が出来た分だけを評価してくれたら、失敗したことだって認められる様になるのです。

勇気を育てることに、繋がります

「自分で決め、自分のやり方と自分のペースでやってみる」の繰り返しなのです。

「まあ、出来たところもあるし、できなかったところもあるで、いいんじゃない」

「去年はこうだったよね、今年はこういう風になったことがすごいんじゃない」と過去の自分との比較で、変化したところに視点を当てて、言葉にして説明します。

それが、本人の自信を育て、勇気を育てることに、繋がっていきます。     かぜ