経験の前に、頭で決めてしまう
現在、メンタルの弱い子(柔軟性が乏しい)が増えている様に思えます。
これは不登校・ひきこもり支援を見つめてきた私の感覚だが、「生の体験」が乏しいことが主な原因に上げられると思われます。
それは、漫画、アニメ、ゲームが好きな若者が、不登校状態となることで「生の体験」がさらに乏しくなります。
その結果、人間関係に不安を感じるようになり、外出ができなくなると、私からはそう見えるからです。
何事も決めることが、とても苦手
不登校・ひきこもりの若者は、何事も決めることが、とても苦手で、できない様です。
決めることが出来ないのも、「生の体験」の実感が自分の中で乏しいことで、自分の判断に自信が持てず、人から認めてもらえることを容易に実感できないからと考えられます。
関わり体験を考えすぎて
知識が豊富で感性が豊かだからこそ、人との関わり体験をすることを考えすぎて、実際に行動出来ず、不安でしかたないのでしょう。
だから、決心できない。
だから、行動できない。
だから、外出できない。
しかし、若者なら、漫画・アニメ・ゲームを好きだし、誰もが興味を持っています。
そうでなければ生活できない時代です。
漫画・アニメ・ゲームの世界の中でも、類似した「生の体験」を実体験出きるのであれば、その実感が蓄積され、自信に繋がりますが、それは実際にはありえないと思います。
逆に現実世界では体感できないからこそ、余計に魅力的でもあるのでしょう。
漫画・アニメ・ゲームが、不登校・ひきこもりの特性を強化し、長期化させていると判断は出来ます。
勘違いしてはならないのは、漫画・アニメ・ゲームが、不登校・ひきこもりの原因ではなく、それを理由に、若者から取り上げることでは解決にはならいのは確かです。
そうなんです。
不登校・ひきこもりの原因ではないのです
むしろ逆で、親子関係を悪化させる結果をしか生まないと判断できます。
勿論、不登校状態でない若者にも同じだと、考えてさしつかえないでしょう。
「生の体験」が希薄なことで、知識が豊富で感性が豊かな若者ゆえに、心の成長を止めてしまっていることに気付いてもらいたい。
「生の体験」とは、一大決心で勇気を持って挑戦するようなことではないのです。
気持から動き出すこと
窓を開けて、春の温かさと少し冷たい風を感じて、「寒いなあ!」 「まぶしいなあ!」と自然が心にしみ、気持から動き出すことで、始めることが出来るのです。
そんな気持ちを伴った「生の体験」を心の土台にして、漫画・アニメ・ゲームの世界を、実感体験出きるのであるなら、豊かに心をも成長させていくものになると信じています。
かぜ