NPO法人フリースクール
阿波 風月庵 -ふうげつあん-

言葉を捨てる

言葉を、信じてはいけません。

言葉で、判断してはいけません。

言葉は、人を裏切り、惑わします。

「明日は学校に行くよ。」と、子どもは言葉にします。翌朝、それは見事に裏切られ、約束は露と消えて、親がいくら待てども子どもは起きては来ないのです。

その言葉は、親の望みではありますが、子の現実とは違います。

子どもは、親の望むことに振り回され、親の望みに応えたい気持ちはあるのですが、現実が許してくれないだけなのです。 これを続けると、何事も他人軸で考える、自分で物事を決められない、自分を嫌う子に育てることになります。

まず、言葉は捨てましょう。

子どもの本心で、子どもが気軽に出来るレベルならば、出来ない! したくない!  しない! とはならないのです。じゃあ何を信じればよいのかは、「雰囲気・行動の流れ」です。

子どもの雰囲気がどう変わったのか?子どもの行動がどの様に変化してきたのか?を観察し、子どもの正直な心の奥の表現を、そこから読み取ってください。

言葉になっていないところを、流れで理解していくことで、子どもの本心が見えてくると思います。            かぜ